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メイドインジャパンにこだわる外国企業とその裏側



今回は、日本製の眼鏡が現在どのように変化しているのか?

また今後どのように変わっていくと思われるか?

についてです。


私もそうですが、日本人として日本製の製品に対しては絶大なる信頼があると思っています。

TOYOTA, SONY, SHARP, 誰もが知る日本製の製品は高品質なので金額が高くて当然。


そう思っている人も多いのではないでしょうか?


しかし、その信頼と高品質 あなたは何をもってそのように思っているのでしょうか。


私個人的には多少高くても日本製、国産の物を使うように心がけています。

それは単純に、日本企業を応援したいから。

品質や商品管理基準を高く設定していると思われるので

長く使えるだろう、安心であるだろうと思って購入しています。


では、国産の眼鏡はどうか?

傷や色ムラ、バランス、全体のクオリティ。

検査基準がとても高く、検品でわずかな傷があれば不良として製品にならず

廃棄となります。


もったいない?

確かにその通りです!

しかし、それがジャパンクオリティです。


日本製の眼鏡の検品は世界でトップクラス。

その理由は日本人の殆どが近視であるという事。


近視の方は遠くは眼鏡をかけないと見えない、もしくは見えにくいが

近くの物は良く見える。これが近視の特徴。

また、目の色素が濃いブラウンの為、明るい場所で傷を見定める能力に長けています。


その特徴を生かし、日本の検品技術や商品管理基準、傷ものは出さないという文化。

これがメイドインジャパンの拘りになっているのではないかと思います。



しかし今、世界に誇れる日本の眼鏡産業が変化しようとしています。


海外大手企業は「日本製であれば高額で販売できる!」そう思っています。

確かに、大手企業の電化製品の中身は多少海外からのパーツを使っているに違いない!

でも、日本人の手によって作られているから安全だろう!?


私もそう思っています。


しかし眼鏡業界では

海外からの労働者が日本製の眼鏡を作るという

何とも気持ちの整理がつかない事が起ころうとしています。


それは


中国人が作るメイドインジャパン


海外の人が国内で作るというのが悪いと言っているのではなく

日本製の価値と文化が様変わりしつつあるという事です。


その理由はいくつかありますが

海外からの留学生や労働者に対して生活費や補助金が出たり、優遇される事が増える中

企業は諸外国から大量に人材を確保し、日本国内で補助金を税金で賄いながら日本の技術を習得している。

そして、日本企業で覚えた技術を自国に戻り技術指導者としての地位を確保。


技術も奪われ、外国人に就労場所も奪われ、国内で堂々と日本製を作っています。


また、日本の価値も奪われています。

見習い技術者が作る、メイドインジャパン。

眼鏡好きな人から見れば、メイドインジャパンなのに仕事が雑でクオリティが低い日本製は見ればすぐにわかります。

「最近の日本製はクオリティも低くなり、使うのは遠慮したいな。。。」


そんな気持ちを抱く海外の利用者もこれから徐々に増えてくるのではないかと危機感を覚えます。


日本人と日本企業は優遇される事が少なく、技術や文化を継承していく難しさがあります。

・伝統技術を守ろうという人や活動が少ない事。

・技術者養成に対してのハードルの高さが認知されていない事。

・企業に対しても個人に対しても技術・歴史・文化を守るために活動している人への補助がない事。

・成長したくても利益の殆どを税金として吸われ、働く日本人も税金に苦しむ。


こんな状況では

日本企業が日本の技術と文化を守り伝えるには余りにも弊害が多すぎると私は思っています。


日本独立眼鏡職人協会では、海外の方からも多く問い合わせがありますが

眼鏡の作り方を覚えて、自分で眼鏡が作れるようになっても

日本の歴史や文化はコピー出来ないと伝えています。


日本人の方には依怙贔屓になるかもしれませんが

技術だけでなく、伝統(考え方)、文化や思いも伝え

本当の意味で「日本人の手による日本製」を伝えていきたいと思います。


近い将来、Made in Japan という言葉が意味を成さなくなるのではないかと思います。

今後は、Made by Japanese や Bench made by Japanese という表記が使われる日も近いのではないでしょうか。


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