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執筆者の写真iecajapan

眼鏡だけを仕入販売している眼鏡店の終焉。

少し過激なタイトルですが、40年近く業界を見ている中で、最も悪い状況にあります。

福井県、鯖江産眼鏡の納品遅れは業界では有名な話。

注文しても半年以上の待ち、納期が分からない等 何かと不明確な製造業ですが

今になってこのような新聞で取り上げられたと言う事は

以前にも増して状況が悪くなったと考えられます。


鯖江のハウスブランドは国産眼鏡として展示会などでお披露目するのですが

その納期は1年前後待ち。

ファッションは四季を通して3ヶ月に1回変わっているのにも関わらず

最新デザインが1年後しか上がってこないとなると、流行もファッションもあったものではないです。


そのような状況下で眼鏡の仕入れをし、いつ入荷するかも分からない眼鏡は

眼鏡店にとって、より仕入れ難い状況になっているのも事実。


仕入れ難くなっているという事は、商品が循環しにくい状況につながり

店頭に長期間売れずに残ってしまう商品が増え、その為に売り上げも低下していく

という状況が見て取れます。


眼鏡店はメーカーからフレームを仕入れ、レンズもレンズメーカーから仕入れ

眼鏡店でレンズの加工をしてお客様にお渡しするという流れですが

この流れすらも崩れてくるという事。


よって冒頭のタイトル

眼鏡だけを仕入販売している眼鏡店の終焉。

は決して大げさな話ではなく、実際問題 今後眼鏡店運営に大きく影響されるであろう重要な課題だと考えます。


それでは解決策として考えられるのは何か?

眼鏡以外のアイテムの販売か?

それも一つの手だと思いますが、眼鏡店として今後5年先、10年先を見据えて対応していく為には、規模が小さいとしても

【眼鏡店による眼鏡の自社製造】が不可欠になってきます。

お客様が求める新しいデザイン、一人一人にカスタマイズ出来る技術と知識

製造を行う事で販売後の修理も可能。


そんな時間もお金も労力も掛かる事はしたくない!

そう感じるのであれば、冒頭のタイトルの様な危機的な状況になるでしょう。


もし将来的な危機感を少しでも持っていて、眼鏡を通してお客様に喜んで頂ける商品提案をしたい!と考えているのであれば【何かしらの行動】をしなければ良くはなりません。


私は10年近く、1店舗1職人が当たり前の世の中に変革していかなければ

この先、資金力があるメーカーに業界が丸呑みにされてしまうと感じ

啓蒙活動も行いながら眼鏡職人協会を設立しました。


ここ最近になって眼鏡店から「眼鏡を自社で作れるようになりたい」というお声掛けも複数頂き、新たにカリキュラムを受講する眼鏡店が出てきました。

今までは眼鏡業界とは関係のない一般の方の受講が多かったのですが

危機感を感じた眼鏡店からのオファーはとても嬉しく思いました。


私は企業秘密という言葉が好きではありません。

市場を取られてしまうかもしれないという危機感もわかりますが

自社が発展し、技術向上、新製品開発などを行っていれば

知られた所で怖くも無いのでは?と思っています。


今回参加頂く眼鏡店に対して私は知る全ての技術をお伝えし

国産眼鏡でかつ、店頭で作られている眼鏡を徹底的に後押しします。


正直、一度にお受け出来る数も限られていますので

眼鏡業界の危機を感じていて、何か行動したいと考えているオーナー様には

是非5年後、10年後の新たな眼鏡店の可能性と自由に作れる環境をご提案していきたいと思います。

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